小さくてよちよちした子どものうさぎです。背にかけられた布に描かれているのは、波頭に浮かぶ満月と元気に飛び跳ねる影うさぎ。まるで月から降りてきたうさぎが元気よく飛び跳ねているようで、この子うさぎの元気な未来を願っているかのようです。
波と兎の組み合わせは古くから好まれるもので工芸品の意匠にされているだけでなく、江戸中期の俳人・与謝蕪村による「名月や うさぎのわたる 諏訪の海」の句のように、秋の名月が照らす諏訪湖の湖面に白く光る波頭が、月からやってきたうさぎが渡っているように見えた、というものもあります。
その組み合わせの由来は諸説ありますが、有力なのは謡曲の『竹生島(ちくぶじま)』からと言われています。
※謡曲とは能の詞章(詩歌や文章の総称)のこと。竹生島は琵琶湖に浮かぶ弁財天を祀る小さな島で、能の『竹生島』では延喜帝(第60代醍醐天皇)の臣下が春の竹生島に詣でた時に起きた物語が展開される。
竹生島も見えたりや 緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでハ 兎も波を奔(カケ)るか 面白の島の景色や
(竹生島もまじかに見えてきましたね 緑の木々が陰影も濃く湖の中にまで映っています 湖水の中を泳いでいる魚がまるで木に登っているように見えますね 月が湖面に映えて浮かんでいるように見えるときには きっと月の兎も湖面の波の上を駆け跳ねているのでしょうね 竹生島の景色は趣があって素晴らしいものですね)
【サイズ】
W6.0×H3.0×D5.0cm
【素材】
和紙、胡粉、アクリルガッシュ
【張子とは】
"だるま"や"赤べこ"に代表される造形技法で、原型に濡れた和紙を貼り、乾いたら型を抜いて、胡粉という日本画などで使用される貝殻の粉で、
コーティングをして着彩するハンドメイド品です。
1点1点手作りですので同じ種類のものでも表情など微妙な違いをお楽しみください。
【購入時の注意点】
★ハンドメイドのためサイズや形、表情などが、写真と実際の作品で違う場合があることをご理解頂いた上でご購入ください
★送料は外装箱や梱包資材費も含まれています
★ヤマト便にて発送いたします。到着日時のご希望がございましたら、購入時にメッセージでお知らせください。
★張子人形のお取扱いのご注意
張子人形は傷みやすいので、いくつかのお願いがございます。
▶︎張子人形は水に弱いので、水や汗で濡れた手で触らないでください。
▶︎退色の恐れがありますので、直射日光を避けて下さい。
▶︎固いところとの接触は、塗料の剥離や破損につながりますので、お気をつけ下さい。
▶︎張子人形は中が空洞ですので、強く握ったり重いものを上に乗せないでください。
【今日の玩具】
東京・西荻窪で、全国の郷土玩具や伝承をベースにしながら、現代的にアップデートした張子人形を制作しています。
『今日の玩具』とは郷土玩具を文字ったHARICOGRAPHYのシリーズです。
単に子ども向けの「玩具」ではなく、親や大人や共同体が子どもたちに向けた、“健康”や“安全”といった「願い」を込めた「玩具(願具)」であることを念頭につくっています。また大人たちが、自身のかつての子ども時代を振り返るきっかけとなるような、どこか“懐かしい”風情をお楽しみ下さい。